「べ、別にリアニメイトが好きなわけじゃないんだからね」
いや、本当に。
しかしながら、『スゥルタイリアニメイト』を製作するにあたり、全てのETBクリ―チャーを穴の空くほど見つめ続けた結果、湧き出てきた思い・・・
「これ、エスパーでもいけんじゃね?」
3色目に緑ではなく白を選ぶという選択である。
白には思いのほか優秀なETBクリ―チャーが多かったのだ。
多少の違いはあれど、『スゥルタイリアニメイト』の潤滑油となっていた《不屈の追跡者》《ならず者の精製屋》は、《反射魔道士》と無色の《金線の使い魔》が十分に代わりを務めてくれる。
魚に目を向けても、《発明の天使》《激変の機械巨人》そして《保護者、リンヴァーラ》など、強力な布陣を投入可能。
極めつけは・・・《悪夢の声、ブリセラ》である。
「《折れた刃、ギセラ》と《消えゆく光、ブルーナ》を《末永く》で釣り上げての合体」
誰もが1度は夢想したであろうビッグバンインパクトにして、
正義の象徴である天使達を、闇の魔術である反魂魔法で釣るという善悪の融合。
・・・美しい、これぞリアニメイトの極致ではないか!
この2体の天使は変身が能わなかったとしても十分な性能で、特に《ブルーナ》のほうは(唱えた時限定ではあるが)天使か人間を戦場に戻すことができるため、各種天使や《反射魔道士》を墓地から釣り上げる釣り竿としても機能させることができる。
せっかくなので他に優秀なETBの人間か天使がいないか探した結果、《つむじ風のならず者》というナイスガイを発見。《ヴリンの神童、ジェイス》《波止場の潜入者》《反射魔道士》《ギセラ》《発明の天使》《リンヴァーラ》と併せ、これで対象は7種類10枚。期待値としては十分だ。
こうして、「2ターン目に[黒黒](闇の掌握)」「 4ターン目に[白白]と[青青]」を要求するというとんでもないマナベースの下、テストに入った『エンジェルリアニメイト』だったが・・・
なんかダメ(-ω-●)
主な理由としては、以下の2点。
●《ブリセラ》が出ない
・ 戦場にどちらかがいる状態で片方をキャスト
・ 墓地に《ギセラ》がいる状態で《ブルーナ》をキャスト
・ 戦場に片方がいる状態でもう片方を墓地からリアニメイト
・ 墓地に両方ある状態で《末永く》をキャスト
以上が《ブリセラ》降臨条件になるが、何れにおいても該当の2枚を引かなければ始まらない(当たり前)。揃わない場合、《ギセラ》は何のシナジーもないただ単体で強いだけのクリ―チャー、リアニメイト能力を持つ《ブルーナ》にしても、《末永く》より重い7マナではリスキーと言わざるを得ない。
私はロマンチストだが、その前にリアリストなのだ。
2枚コンボのためだけに残り58枚を犠牲にするようなことをしたくはない。
よって、夢の『エンジェルリアニメイト』はここで断念(あっさり)。
● ボードが止まらない
《つむじ風のならず者》《発明の天使》は優秀なクリ―チャーではあるのだが、やっていることは1/1トークンをばら撒くに過ぎず、本体に《森林の怒声吠え》《墓後家蜘蛛、イシュカナ》のような強力なボディがあるわけでもないので、相手の主力クリ―チャーの猛攻の前にはただ時間を稼ぐぐらいのカードになってしまうのだ。
『エンジェルリアニメイト』を諦めた以上、彼らにこだわる理由もなくなったわけで、ベンチに引っ込めていた《光り葉の選別者》を慌てて再投入したリストがこちらである。
ベースは前回からほとんど変わっていないため詳細は割愛(前項参照)。「スゥルタイ」⇒「エスパー」への色替えに伴う新規投入カードのご紹介と、「スゥルタイ」との比較についてご説明していく。
・《光袖会の収集者》
基本は『4Cリアニメイト』における「《ならず者の精製屋》&《霊気拠点》パッケージ」の代役 = エネルギー供給(マナ安定)要員だが、都合良く殴り続けるがことできればドローエンジンとしても運用することができる。つまり、このデッキにおいては《ならず者の精製屋》と《不屈の追跡者》両方を兼ねるナイスカード。
・《反射魔道士》《金線の使い魔》
こちらは正真正銘《不屈の追跡者》《ならず者の精製屋》の代役。
ドロー能力を考えれば性能的には若干低下しているかもしれないが、ETBクリ―チャーとしては申し分のない働きをしてくれる。
・《激変の機械巨人》
白を使う理由その1。
スペルに頼ることなく、自然に全体除去を投入できるようになるのは素晴らしい。
・《保護者、リンヴァーラ》
白を使う理由その2。
5/5飛行とライフゲインだけでも十分なのに、上手くやれば3/3飛行のお供まで引き連れてくる。リアニメイトしたいクリ―チャー1・2を争う大天使様。唯一(仕様上)の問題があるとすれば、《末永く》経由の《害悪の機械巨人》《光り葉の選別者》との併用で・・・
例えば「相手がこちらより3体以上多くのクリ―チャーをコントロールしている状態で《末永く》をキャスト ⇒ 墓地の《リンヴァーラ》《害悪の機械巨人》を指定した」場合、《リンヴァーラ》のETBから先に解決することができれば3/3トークンを出すことができるのだが、どう頑張っても《害悪の機械巨人》のETBが先に解決されてしまうのだ。
「墓地の上下」「《末永く》の指定順」など、いくつか法則を検証してみたものの解決順を覆すことはできず、現在のところは「クリ―チャー破壊」ETBは1番先に解決されるようプログラミングされているという結論に落ち着いている。(この点について詳しくご存じである方がおられれば是非教えて欲しい)。
・《難題の予見者》
お気に入り過ぎて連投。
キャストして良し、リアニメイトして良し。表裏でハンデスしてやれば大体相手の手札はズタズタになる。《島》《平地》《沼》という純エスパー風味から、おもむろに《霊気拠点》を置いてキャストし相手の驚いた顔を想像するのが堪らない(実際結構タイマーを止められる)。
・《変位エルドラージ》
《反射魔道士》《害悪の機械巨人》をブリンクさせ続ければ簡単にゲームに勝つことができるし、アグロ相手には《金線の使い魔》《リンヴァーラ》をブリンクさせるだけでも十分。それ以外にも《難題の予見者》をブリンクさせれば毎ターン手札を検閲でき、何なら《光袖会の収集者》をブリンクしてカードを引いても良い。
= デッキ中のほとんどのカードと強力なシナジーを形成している今回の”スペシャルワン“。 最後に見つけた1枚だが、白を使う最大の理由になっているかもしれない。
●『スゥルタイリアニメイト』との相違点
・「アグロに強く、アドバンテージに弱い」
《反射魔道士》《金線の使い魔》《リンヴァーラ》がナチュラルにアグロ対策となっているし、《激変の機械巨人》によるリセットもあるので早いデッキへの耐性は上がっている。
反面、《不屈の追跡者》《ならず者の精製屋》(そして両者を導き出せる《森林の怒声吠え》)というアドバンテージ獲得源を失ったことにより、長期戦消耗戦にはやや弱くなっている。
・「PWに強く、置物に弱い」
《苦渋の破棄》分PWには強くなっているが、文字通り何度でも再利用できる《再利用の賢者》が使えないため、置物を破壊できるのも《苦渋の破棄》2枚だけ。= 置物デッキへの対策は甘くなっている。
余談だが、やはりMDのメタゲームでは(最近特に)PW1枚の攻防になることが多いと感じているので、現在は《闇の掌握》を減らして《不帰/回帰》を投入しようか検討している。
以上、これが私の『エスパーリアニメイト』だ。
ご覧頂きありがとう。
φ(-_@) 百人組手の人
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