それでは第27回、始めていきましょう。
◆ デッキリスト
● 主様体感勝率 :「70%」
● 主様依頼内容 :「土地の枚数」
:「《非実体化》の投入」
(。-∀-):「コンボデッキは任せとけ!」
(-ω-●):「電波の間違いじゃないかな…」
さて、今回はMDプレイヤーから数多くのヘイトを買っているであろう、アンフェアデッキ(※)の極致」でありますLOデッキ、『ターボフォグ』でございます。
(※)「アンフェアデッキ」
「普通ではない」勝ち方で勝利を目指すデッキを指すマジック用語。今回の山札を0にする「LO」や、3ターンや4ターンでゲームを決める「高速ビートダウン」もアンフェアデッキに分類されることが多い。よく勘違いされているが、「卑怯なデッキ」という意味ではないので要注意。
LOとは「ライブラリーアウト」の略称になりまして、MDでは=《スフィンクスの後見》を指し、「フォグ」とはすなわち《濃霧》、それをターボさせるのですから「ダメージ軽減スペルを連打しながら相手の山札を0にして勝つ」というのが基本戦略になります。
普段であれば、ここからデッキの紹介も兼ねまして動きを解説していくのですが、今回は少し趣向を変えまして、【LOの歴史】を振り返りつつ進めていきたいと思います。
それでは、少しタイムスリップ致しましょう・・・
・・・
◆ 「LOの歴史」
● ~ 「オリジン期」/ 青系コントロール ~
《スフィンクスの後見》の初出は「オリジン」になりまして、同セットの《テレパスの才能》や《撤回命令》などとともに、当時は主にコントロールのフィニッシャーとして使用されていました。
しかしながら、「メタゲームとしてコントロールが弱かった」「3ターン目に置けないと勝つまでに時間がかかりすぎて逆転を許してしまう」など、相対的・絶対的な問題も多く、この頃はまだ1つのファンデッキに過ぎませんでした。
● ~ 「ゼンディカー期」/ 収斂コントロール ~
光明が見え始めたのが「戦乱のゼンディカー」ですね。
《光輝の炎》《次元の激高》といったまともな全体除去と、何より《輝く光波》という「条件付ながら4枚引けるドロー」を得たことにより、LOは多色コントロールへと姿を変えていきます。
参考までに、こちらが当時の私のリストです。
記憶で再現しておりますので若干怪しい部分はありますが・・・この頃は《濃霧》型が主流となっており、遡りますと「《濃霧》を連打してその間にLOする」という戦略の雛型はこの時期に誕生した、と言えますでしょうか。
しかしながら、世は暴君《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が支配する暗黒の時代。
その暴虐の前にはもちろんLOも巻き込まれ、「遅いデッキなのに長期戦で勝てるとは限らない」(何せ3枚しかない《スフィンクスの後見》を無条件で追放され、攻撃されるとこちらがLOされるのですからね)という状況、厳しい戦いを強いられていたと記憶しております。
● ~ 「イニストラード期」 / 青赤バーン ~
大きく変化が見られたのが「イニストラードを覆う影」になります。
最高の相棒(兼避雷針)となります《熱病の幻視》と、《稲妻の斧》《癇しゃく》といった優秀な火力を得たことにより、LOは「赤青バーンとの複合型」として新たに生まれ変わることになりました。
初めて百人組手の門を叩いたのもこの時でしたね。
しかし、結果はまさかの25戦KO(12勝13敗)。敗因は「《スフィンクスの後見》と《熱病の幻視》に極度に依存していたこと」でありまして、「何れも引かないか、引いても破壊されると大体負ける」というまだまだ不安定なデッキでございました。
● ~ 「カラデシュ期(現在)」 / ターボフォグ ~
そして現在に至ります。
「カラデシュ」で「追加の《濃霧》」《祝祭の開幕》と「秀逸なドロースペル」《天才の片鱗》、そして何より待望の「軽量複数ドロー」《安堵の再会》を獲得、これにより懸念であった安定性は飛躍的に改善され、LOはメタゲームの一角として認められるまでになりました。
そう、某果実酒のようなことを申し上げているような気も致しますが、現LOは「LO史上でも稀に見る最高の出来」であるはずなのです!
・・・以上です。
なぜ今回は歴史を振り返ったかと申しますと・・・
それは【私がそれだけ期待しているから】に他なりません。
25戦で散っていった『青赤LO』の無念を晴らすべく、また「マジック・デュエルズ」初期からの長い長い歴史を持つLOデッキの集大成として・・・好成績を期待したいですね(*-ω-)!
(。-∀-):「3ターン目は毎回《スフィンクスの後見》だね!」
それでは、結果をお待ち下さいませ(*_ _)
百人組手の人
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