第壱回百人組手杯:予選①回戦


 さて、ついに始まりました【百人組手杯】。

 9名による熱戦が行われましたそのレポートになります。

 レポートですので、いつもの「です・ます」ではなく「である・だ」調、敬称略にて。

 それでは・・・



◆ kuma『赤黒バーン』 vs  Spicy『スゥルタイコントロール』


 緊張、あるいは興奮? 記念すべき初戦はkuma vs Spicy。


 実は、私百人組手は奇しくも両名と対戦したことがあり、そして・・・敗れている。


 両者ともにオリジナリティ溢れるカード選択が印象的で、kumaには《機械化製法》の勝利条件を決められ、Spicyには《秘密の解明者、ジェイス》の奥義を発動しながらも決め切れずLO負け…という中々起こりえないゲームになっており、この対戦も興味深いゲームになるだろう。



● GAME1


 《窪み渓谷》を置いてターンを返したSpicyに対し、後手のkumaは早速《傲慢な新生子》。さらに《ゴンティの策謀》を設置する。


 比較的珍しい部類のカードではあるが、「ライフを失う」はあらゆるライフの減少を参照するため、相手の攻撃によっても誘発する。3点ドレインはアグロ同士のダメージレースを逆転させ、コントロールが迂闊に攻撃してくれば一気にライフを詰められる面白いカードである。


 しかし、Spicyはこれを予定調和か《再利用の賢者》。


 kumaも《ラスヌーのヘリオン》で追送するが、一仕事終えたあとの《エルフの幻想家》《再利用の賢者》がチャンプブロックにその身を差し出し、主のライフを守る。


 そして5ターン目、Spicyは《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》!

 ライフには余裕があり、戦場には《傲慢な新生子》のみ。つまり、「ほとんど更地にPW」というコントロールの王道的勝ちパターンである。


 そのあとも《不屈の追跡者》 ⇒ タップアウトで《ムラーサの緑守り》。緑を含める『スゥルタイコントロール』ならではの方法で着々とアドバンテージ差を拡大していく。盤面は圧倒的、ライフは12も残っている、まず安全圏だろう。


 

 しかし、このタップアウトの隙にkumaが動く。


・《密輸人の回転翼機》で攻撃 12 ⇒ 9

・《癇しゃく》をマッドネス 9 ⇒ 6

・《無許可の分解》を《不屈の追跡者》に 6 ⇒ 3


 1ターンにして9点!


 これが『バーン』デッキの恐ろしさか、もう1枚も火力を通せない。

 一転して窮地に追い詰められるSpicy。


 次のターンに《密輸人の回転翼機》を2枚目の《再利用の賢者》で対処するも、kumaはさらに《安堵の再会》経由のマッドネス《血管の施し》3点。


 カウンターは・・・ない。


kuma 1-0 Spicy

 


 最後の場面にチラリと見えたkumaの手札は《無許可の分解》《癇しゃく》という濃密なもの。『殺傷力特化型バーン』のkumaのデッキに対し、Spicyが「序盤にどこまでライフを守れるか」がゲームの鍵になるだろうか。



 ● GAME2


 先手はSpicy。

 《死天狗茸の栽培者》からまずはマナを整えにいくと、kumaは《光袖会の収集者》。こちらはドローエンジンになるクリーチャーである。

 

 が、Spicyはこれを《光り葉の選別者》で葬り、アドバンテージを許さない。


 《ゴンティの策謀》《発火器具》と並べていくものの、いまいち攻め手に欠けるkuma。《ゴンティの策謀》に構わずアタックしてきた《光り葉の選別者》に《癇しゃく》を打ち込むものの、これをSpicyは《本質の変転》!、渋いカード選択が光る。


 さらにSpicyは《ムラーサの緑守り》。残りライフは13点…先程のデジャヴが蘇るところであるが・・・


 今回はクロックの質が違った。

 《光葉の選別者》を筆頭に戦場には11点ものクロックがあるのだ。こうなるとkumaも盤面を捌くためにクリーチャーに火力を打たざるをえず、再度《光葉の選別者》に差し向けられた《無許可の分解》を《呪文萎れ》したSpicyがそのまま押し切った。


kuma 1-1 Spicy



● GAME3


 注目の先手はkuma、『バーン』デッキにとっては値千金である。

 が、火力偏重型なのか《改革派の地図》 ⇒ 《ゴンティの策謀》と続けるだけでクリーチャーを展開できない。

 

 この間にSpicyは《死天狗茸の栽培者》 ⇒ 《巨森の予見者、ニッサ》と展開、後半に備えマナ基盤を整備していく。


 ところが・・・

 この《巨森の予見者、ニッサ》が止まらない。

 アタックアタックアタックアタック…まさかまさか、バーン相手に繰り出される《ニッサ》ビート。kumaはマナフラッドに陥ってしまったのか、これに対処することができず、手札を循環させるための《傲慢な新生子》には無情の《疑惑の裏付け》。


 4回攻撃したあとにナチュラル反転する《精霊信者の賢人、ニッサ》。さらに《奔流の機械巨人》から《疑惑の裏付け》をフラッシュバックされては、kumaにできることは相手の勝利を讃えることだけだった。


kuma 1-2 Spicy

Spicy Win 


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