◆ sai『バントフラッシュ』 vs Spicy『スゥルタイコントロール』
《光り葉の選別者》《本質の変転》など、味のあるカードを取り入れた『ヘンタイスゥルタイコントロール』でkumaを下してきたSpicy。
しかし、ターンエンドに動いてくるsaiの『フラッシュ』はパーミッションコントロールが苦手とするタイプのデッキであり、Spicyにとっては難しいゲームになるだろう。
●GAME1
先手saiのファーストアクションは《薄暮見の徴募兵》。
生き残れば一気に天秤が傾く、コントロールにとっては悪夢のようなクリーチャーであるが、これはSpicyが持っていて良かった《致命的な一押し》。
saiは《アクロスの英雄、キテオン》のあとに《実地研究者、タミヨウ》。こちらも通れば圧倒的なアドバンテージを稼ぎ出すPWだが、Spicyはきっちりと《呪文萎れ》を合わせて攻勢を許さない。
ここでsaiの後続は…土地土地土地土地。
土地の含有量はそれほど多いわけではないはずなのだが、一向に後続を展開できずに土地が並んでいく。コントロールが1番欲する力は「相手に土地しか引かせないこと」。そういう意味ではSpicyは1回戦でもkumaをマナフラッドに追い込んでおり、素養は十分と言えようか。
時間的猶予を与えられたSpicyはタップアウトで《種子の守護者》、盤面を制圧しにいく。
が、このターンエンドにsaiは《大天使アヴァシン》!
量が無理なら質で攻めるのみ…しかしここでまたしてもSpicyの変態的なセンスを見せつけられることになる。
《もう1人の自分》X=1!
もちろん対象は《大天使、アヴァシン》。所謂クローン生成系のカードであるが、違うのは「追加の+1/+1カウンターが乗ること」。つまり、Spicyの《アヴァシン》だけは5/5になるのだ。鬱陶しいことこの上ない。
しかし、ここからsaiも後続を引き始め《次元潜入者》からアタック前に《ネベルガストの伝令》で《アヴァシン》コピーをタップさせてアタック。序盤からコツコツ頑張っていた《キテオン》を変身させるとともに、Spicyのライフを残り2点まで削る。
が、Spicyはまだ応手を持っていた。
《害悪の機械巨人》!
対象 ⇒ 《アヴァシン》。ライフを6点に回復し、1ターンで目下の脅威にまとめて対処することに成功する。
苦しくなったsaiだが、相手のライフは6点。《ネベルガストの伝令》のタップ能力を巧く使うことができれば一気に決められる圏内であるため、まだまだゲームの趨勢はわからない。計算のためか激しく動くマウスカーソル、熟考の末に・・・ここは動かず。
返し、Spicyの《ゲトの裏切り者、カリタス》を《呪文萎れ》し、次のターンに《乱動の把撃》から《ギデオン》もろともフルアタック : ダメージは2点 ⇒ さらにもう1度。この攻防で最序盤から踏み止まっていた《ギデオン》がついに倒れるものの、血の4点を通してSpicyの残りライフは2点。
あとは、隙を窺うのみ…。
幾度か繰り返されたカウンターの応酬。5/5《アヴァシン》コピーの攻撃を受け続け、自身のライフも5点にまで追い詰められた時、ついにsaiが動く。
Spicyのターンエンドに《跳ねる混成体》!
通れば《アヴァシン》コピーをタップさせて勝ち。Spicyの回答は・・・
《奔流の機械巨人》。
sai 0-1 Spicy
●GAME2
初動はsaiの《無私の霊魂》。
GAME1の《薄暮見の徴募兵》に続けて厄介なクリーチャーであるが、今回もSpicyはきっちり《致命的な一押し》を合わせる。
Spicyが《死天狗茸の栽培者》を2対並べている間にsaiは《鎖鳴らし》を瞬速で、飛行クロックをつくっていく。
返しのターン、Spicyは《種子の守護者》。
実は、冒頭で述べた「『バントクロック』有利」の相性を大幅に覆し、あるいは逆転させていたかもしれないのがこのカードで、「到達・3/4」というサイズはsaiのクリ―チャーをほぼシャットアウトしてしまう。
もちろんそれはsaiも承知の上。《呪文萎れ》で打ち消しを試みるが、Spicyは2体の《死天狗茸の栽培者》がもたらす豊潤なマナから《呪文萎れ》に《呪文萎れ》、《種子の守護者》が着地してしまう。
さらに次のターン、Spicyは《種子の守護者》を対象に《もう一人の自分》。これが通れば絶望的な盤面になってしまうsaiは《呪文萎れ》を・・・うん?
「《もう一人の自分》は打ち消されない」
現れる《種子の守護者》コピー…。
事実上、saiにこのカードに直接対抗できうる手段はなかっただろう。
ほどなくして、2体の《種子の守護者》が速やかにsaiを介錯した。
sai 0-2 Spicy
Spicy win
百人組手の人
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