第29回:イゼットコントロール


 百人組手、第29回です。

 【コントロールを考える⑰】をご覧になった方からレスポンスを頂いたのですが、議論になったポイントがありまして、そちらの検証も兼ねまして今回は【イゼットコントロール】をプレイしたいと思います。


● 検証①:「《明日からの引き寄せ》のX期待値」

● 検証②:「(主に序盤の)ボム1枚が敗因になる確率」


 こちらが今回プレイするリストになります。

 散々既出になりますので、デッキの解説に尽きましては過去のコラムをご覧頂くことと致しますて・・・依頼者様も独自に調整されていたようなのですが、何と私のリストと57枚までが同じ。相違点は・・・


●《輪の信奉者》⇒ 《明日からの引き寄せ》

●《分散》《暗記+記憶》 ⇒《呪文萎れ》2


 この3枚だけ=この部分が今回の実戦テーマになります。



◆ 問題提起


■ 「《明日への引き寄せ》の有効性」

▼ 肯定意見:

 ドローというよりフィニッシャーとして捉えている。

 中盤以降に大きなXで打てればゲームに勝っているようなものなので、投入価値はある。


▼ 否定意見:(私)

 1枚の投入価値があることは同意。

 しかし、問題は「Xの平均値」で、実質3~4程度しかないのであれば万能ドローである《ヒエログリフの輝き》の4枚目と差し替えたほうが良いのではないか?(検証①)



■ 「バウンスの必要性」

▼ 肯定意見:(私)

 ある程度必要(リスト上3枚)。

 デッキ構造上1枚でゲームに負けるボムがあり、デッキバリエーションが広いMDではイレギュラーな事態も起こりやすいため、それに対する応手は用意しておきたい。また、バウンス自体がカードとしてまず無駄にならない汎用性の極致でもある。


▼ 否定意見

 ライブラリーアウトを防止する《暗記+記憶》1枚で十分。

 確かに1枚のボムで負けることはあるが、「通れば負け」よりも「いかにして通さないか」を考えるべきで(=《呪文萎れ》×2)、イレギュラーな事態に備えるよりもアベレージを追求したほうが結果的に勝率は上がるのではないだろうか?(検証②)

 


■ 「《輪の信奉者》の必要性」

▼ 肯定意見:(私)

 必要。

 自衛能力もあり、真の意味でのフィニッシャーと呼べるのはこのカードだけ。アグロに対しても弱くはないカードで、ミッドレンジ以降のデッキに対しては明確に「出せば勝つ」カードである。また、1枚で負けうる《伐採地の滝》《ガイアの復讐者》などの厄介なクリーチャーを止めるためにもデッキ内にある程度のクリーチャーが欲しい。


▼ 否定意見:

 不要。

 あまりにも遅すぎる。アグロに対しては脆弱で、実質7・8マナであるこのカードをキャストできている段階でそのゲームは大体終わっている=オーバーキル。呪禁クリーチャーに対しても遭遇頻度を考えれば切り捨てて良い。


 

 「アベレージ論」vs「ケア論」といった様相になりますでしょうか。

 以上を踏まえて実戦していきたいと思います(。-∀-)b


 それでは、結果をお待ち下さいませ(*_ _)

百人組手の人

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