◆ mao『白黒グッドスタッフ』 vs Sai『白青人間』
非常に安定した『白黒グッドスタッフ』を手に全勝、ゲーム単位で見ても僅か1敗と圧倒的な成績で堂々予選1位通過のmao。
対するは、キャラを貫いてきたのかはわからないが、"らしい"『白青人間』デッキでラウンド4のバブルマッチを潜り抜けてきたSai。
双方ともに序盤からの強力なアクションを擁するデッキではあるが、反面盤面を捌く除去に関しては必要最低限しか採られていない。すなわち、
・ より強いアクションをしたほうが勝つ
というゲームになりそうだ。
● GAME1
先手はmao。
《密輸人の回転翼機》キャストから《無私の霊魂》で保険をかけつつアタック、ダメージレースを先行する。
対するSai。
《密輸人の回転翼機》鏡打ちから、次のターンに《白蘭の騎士》(土地サーチ)⇒《ハンウィアーの民兵隊長》とダブルアクションしテンポ差を埋める。
が、maoの(黒)1マナを警戒して《密輸人の回転翼機》はアタックせずにエンド。
この読みは当たっており、ターンエンドに《ハンウィアーの民兵隊長》に《致命的な一押し》が差し向けられる。
次のターン、maoのキャストは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。
「先手4T《ギデオン》」。
MTGスタンダードを蹂躙した強烈なアクションがここで炸裂する。
Saiもこの《ギデオン》を落とすべく、《永遠の見守り》から4/4《密輸人の回転翼機》でアタックするが、これは《無私の霊魂》が身を挺して守る。
これでほぼノーガードとなったSai。
maoは《屑鉄場のたかり屋》を追加しつつ、2/2トークン・《密輸人の回転翼機》・《ギデオン》でアタックし10点の大ダメージを与え、Saiの残りライフは7点。《ギデオン》のことを考えればはや致死圏である、恐ろしや。
何とか持ちこたえたいSai。
おもむろに《白蘭の騎士》で《ギデオン》に攻撃を仕掛けるが、これにmaoから《苦渋の破棄》が飛ぶ。対象が《永遠の見守り》ではなかったのは、Saiのクリ―チャーを殲滅すれば勝てる=詰み筋に入ってのことだろう。
戦闘後、Saiは《反射魔道士》を追加、トークンをバウンスして望みをかける。
返しのターン、maoは《無私の霊魂》を追加し、《乱脈な気孔》《密輸人の回転翼機》《屑鉄場のたかり屋》《ギデオン》でアタック、持てる力を全て使いゲームを決めにいく。
Saiがコントロールしているのは、《反射魔道士》《密輸人の回転翼機》《永遠の見守り》の3枚とアンタップ状態の《曲がりくねる川》が1枚、ライフは7点。確かに大体詰んでいる・・・普通ならば。
しかし、ここでSaiは《密輸人の回転翼機》で《密輸人の回転翼機》をブロックしつつ、ダメージ解決前に《反射魔道士》を《本質の変転》し《ギデオン》をバウンス!!
「このカードが使えるからこの色を選んだ」
という珠玉のコンバットトリックを炸裂させ、残り2点で踏み止まる。
手繰り寄せた次のターン。
《勇者の選定師》《探検隊の特使》×2と1マナクリ―チャーを並べ、ボードの優位を確立するとともに《反射魔道士》と《密輸人の回転翼機》で攻撃。ここまで攻勢を続けてきたmaoのライフも、気がつけば12点である。
一転して守勢に追い込まれたmao。
《ギデオン》を再キャストするとともに、《屑鉄場のたかり屋》2号機を繰り出すが、こうなると「ブロックできない」制限が恨めしい。
次のターンに《無私の霊魂》が《石の宣告》されると、《ギデオン》を失うとともにライフも風前の灯火に。
手掛かりに救いを求めてみたものの、そこに解決策はなく、mao投了。
mao 0-1 Sai
● GAME2
GAME1を大逆転で失ってしまったmaoだが、今回も「先手2T:《密輸人の回転翼機》」から、次のターンに《栄光半ばの修練者》を追加してアタック、と好調な展開を見せる。
対して、こちらも《栄光半ばの修練者》からゲームに入ったSai。
アタック後にこのゲームの鍵を握るクリ―チャーをキャストする。
《異端聖戦士、サリア》。
相手クリ―チャーと特殊地形へのタップインという厄介な能力を持つクリ―チャー。とはいえ、通常はタフネス2という脆弱さからすぐに除去されてしまうことも多いのではあるが、除去の大部分を《致命的な一押し》が占めるmaoのデッキには能動的に対処する手段が少ない。
これにより、4マナ目の《孤立した礼拝堂》がタップインとなってしまったmao。
やむなく《キランの真意号》をキャストし、防御の構えでターンを返す。
が、Saiは《サリアの副官》でパンプしたあとに、《サリア》《栄光半ばの修練者》(督励)でアタック。一挙9点のダメージを通し、さらにmaoの《栄光半ばの修練者》を《石の宣告》し、ビートダウンを目指す。
窮地に立たされたmao。
返しのキャストは《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。しかし、GAME1とは異なり今回は劣勢、そして「勝ち馬乗り」という蔑称通り劣勢時の《ギデオン》は弱い。さらに出てくるトークンまでタップインと、ここでも《サリア》が効いている。
このまま押し切りたいSai。
《サリアの副官》の2枚目をキャストするとともに、《集団的努力》でさらなるパンプアップ!
maoも《キランの真意号》で必死の防戦を試みるものの、キャストするクリ―チャーは当然またしてもタップイン。
ブロッカーを確保することができず、最後は《反射魔道士》がゲームを決めた。
・・・《異端聖戦士、サリア》強し。
mao 0-2 Sai
Sai Win & Final
φ(-_@)百人組手の人
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