端的に、土地が足りていません。
【アグロ】系のデッキとはいえ、2マナクリーチャーで固められたウィニーではなく、カウンターとクリーチャー追加を同時にやれるマナ域までスムーズに土地が伸びてほしいデッキなので最低でも24枚、25枚あっても悪くないかもしれませんね。《時間の把握》等の手札調整カードもないため、特に2ランドキープにリスクが高く、何度か土地が止まってそのまま敗れました。また、
・《ウェストヴェイルの修道院》
このカードは100戦中1度も起動しなかったと思います。そもそも横に並ばないデッキですので自力で変身条件を満たすのは困難、またトークン生成をはじめるようではそのゲームはほぼほぼ敗勢だと思われますので、色マナの安定を重視し《平地》か《島》に替えてしまって宜しいでしょう。
(2)打点不足
続きまして、苦戦の1番の原因です。
クロックが細いがゆえに攻めきれず、攻めきれないがゆえに全体除去のリスクを負ってでも展開しなければならないという悪循環。正確には「強い部分と弱い部分がはっきりしていた」と表現したほうが宜しいでしょうか?強い部分を引き続ければ勝てる、弱い部分を引いてしまえば負ける、というように戦績が乱高下していた要因でもあります。
以下、疑問に思ったカードを挙げていきます。
・《倒し霊》《エルドワルの照光》
d(-_☆) :「カード2枚を使って2点だからねぇ」
(-ω-●):「厳しい…」
打点不足の1番の原因。
クロックとしては最低でも2点、できれば3点以上欲しい中で1点というのは戦力としてあまり期待できず、クリーチャーのうち1/3をこれらが占めておりましたので固め引きさせられると苦戦は必至でした。
また、《倒し霊》が「昂揚」したのは100戦中2回、ゲームに影響を及ぼしたのは1度だけ、《エルドワルの照光》も《往時の主教》絡みでしか能力が活きないデッキですし、《本質の変転》とのコンボはあるのですが、あっても所詮パワー2になるだけですので、細いシナジーよりは太いクロックを重視したいところですね。
・《ヴリンの神童、ジェイス》
単体としては非常に優秀なカードなのですが、このデッキの場合フラッシュバックしたいカードが2枚の《石の宣告》ぐらいしかありません。【青赤クロック】のように火力があれば良いのですが、「バウンス」や《本質の変転》は基本はメインで打ちたいスペルではないですからね。
・《永遠の見守り》
意外に思われるかもしれませんが理由としては3つ。
まず、横に並ばないデッキなので「全体強化」をそこまで活かすことができません。次に、【クロック】デッキの3T目は基本クロックを追加するかカウンターを構えたいのですが、このカードはその何れでもありません。最後に、クリーチャーのほとんどが強化しても火力や《衰滅》といった除去の射程から逃れる事ができないため、《永遠の見守り》の返しで除去されてしまうと何もクロックが残らないという状況に陥ってしまいます。
やはりこのカードが最も効果を発揮するのは、「1T1マナクリーチャー⇒2T2マナクリーチャー⇒3T《永遠の見守り》」というような【ビート】プランで、【クロック】デッキではキャストするタイミングがあまりないのではないでしょうか。
- 注目 -
続きまして、注目のカードを見ていきます。
・《雷鳴のワイヴァーン》
実戦前の注目カードその①。
「瞬速」で出せることと自身にもパワー2があること(《永遠の見守り》との違いはここです)は大きく、お供の飛行クリーチャーがいれば2体で5点程度のクロックをつくりだすことができます。4マナと若干重たい印象はあったものの、十二分な活躍と言って宜しいのではないでしょうか。
また、主様のご質問「《倒し霊》か《雷鳴のワイヴァーン》か?」ですが、私の評価では「《倒し霊》はプレイアブルではない」ということになりますので必然的に《雷鳴のワイヴァーン》が回答になりますね(。-∀-)
・《聖トラフトの祈祷》
実戦前の注目カードその②。
「諸刃の剣」という表現がピッタリのカードで評価が分かれるところではないでしょうか。実戦では主に「時が来るまで引っ張る」という用法で何度か活躍もしたのですが、私は使いたくはないですね(-ω-;)
理由としては、本体を強化しないのでブロッカーがいてもダメ、バウンスでもダメ、もちろん除去でもダメ、とまかり通らないことのほうが多く、対処されようものなら大損害を被ってしまいます。また、デュエルズの仕様として「天使トークンがPWに攻撃できない」(強制的にプレイヤーにアタックさせられる)のもマイナスポイント。これがなければ対PWへの飛び道具という用法も出来たのですけどね(-ω-;)
・《反射魔導士》
MTGスタンダードを席巻しているだけのことはありました。
先手は元より、後手の場合での「3T《反射魔導士》でクリーチャーをバウンス⇒4Tクロック」という動きが強く、1手で先手後手をひっくり返すことができます。タフネスが3あることも素晴らしく、特に対【アグロ】戦で手札にあると安心できる1枚。対【コントロール】相手ではほとんどただの2/3になりますが、それを補って余りある活躍ぶりでした(。-∀-)b
- 調整(案)-
それでは、最後に恐縮ながら調整案を。
指針と致しましては【白青ウィニー】型だとどうしてもクロックが細くなってしまい、【クロック】というよりは【ビート】になってしまいがちなので、「土地を増やしてミッドレンジに寄せる」という方向で考えてみましょう。
いくつか候補を挙げますが、まずは…
・《大天使アヴァシン》
(。-∀-):「食らえ!《次元の激高》ぉぉぉ!!」
φ(-_☆):「それじゃ対応して《大天使アヴァシン》」
(。-∀-):「んげぇぇぇ」
入れましょう(即答)。
サイズ・「飛行」「瞬速」「破壊不能付与」から反転した時の「全体ダメージ」能力まで、その全てがこのデッキが欲するところ、デッキにマストではないでしょうか。
入れましょう(2回目)。
・《空中生成エルドラージ》《つむじ風のならず者》
青を代表するクリーチャー達ですね。
何れも優秀なクリーチャーですが、特に《つむじ風のならず者》は《雷鳴のワイヴァーン》との強力なシナジーがありますし、1枚で飛行込みの打点4を稼ぎ出す超優良クリーチャーですので全体除去への返しとしても◎。
Reportは以上になります。
今回は苦戦したところもあったのですが、まだ先にもう少し可能性を感じるアーキタイプだと思いますので、【ビート】~【ミッドレンジ】まで色々試してみて下さいね(*-ω-)
φ(-_☆):「シナジーよりも、まずは個を重視すること」
ではでは、ありがとうございました(*_ _)
百人組手の人
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