第9回:白青◇ミッドレンジ②(結果)

 お待たせしました。

 それでは結果を見ていきましょう。

 (※)デッキリストにつきましてはこちら


- 対戦Report ―

 今回意識したことは2点です。

 

 1点は「ボードコントロール」能力に不安のあるデッキであること、またいくつかの「ライフゲイン」手段があることからアグレッシブなプレイを心がけることに。

 

 もう1点はこのデッキの長所の1つが「動きがわからないこと」にあると思いましたので、「無色土地は出来るだけセットせず(特に《荒地》)、【白青アグロ】を装う」ことにしました。普通の【白青アグロ】だと思っていたところから突如飛び出してくる《難題の予見者》や《現実を砕くもの》は相手の意表をついてくれることでしょう。

 

 (※)デュエルズでは《変位エルドラージ》が「自分自身を対象に取ることができる」というバグがあるのですがこちらはもちろん使用しません。



● 1~25戦


 さて、実戦開始ですが開幕第1戦から大激戦となります。

 

 対【PWS】との対戦となり、早速《ハンウィアーの民兵隊長》を反転させることに成功するものの相手の《大天使アヴァシン》に反転されてしまうとこちらのクリーチャーが全滅してしまうため攻撃できない状態…。全体除去を《難題の予見者》で抜き何とか膠着状態は保ったものの、相手の《不屈の追跡者》×2にアドバンテージを稼がれ、空からは《大天使アヴァシン》に攻撃され徐々に劣勢となっていきます。

 

 何度か削られた後、ついに相手が勝負を決めにいくビッグアクション。クリーチャーをわざと墓地に送り、《大天使アヴァシン》を反転させこちらの小型クリーチャーを一掃しながらアタック!。次Tに負ける絶望的な状況で返しのドロー⇒トップにいたのは・・・


(。-∀-):「溺れ(《希望を溺れさせるもの》)じゃん!」

(-ω-●):「もしかして…?」

φ(-_★):「1・2・3…うむ、足りてるねぇ」

 

 必要最小限残されていたブロッカーを全部寝かせてピタリ。相手にもう1体でもブロッカーがいれば負けでしたので、「デッキを読ませない」長所が活きたのかはわかりませんが完全に敗勢を逆転するという幸先の良いスタートとなりました。


 その後も《ハンウィアーの民兵隊長》《ウェストヴェイルの修道院》《変位エルドラージ》といったシナジーが巧く作用し続け、順調に勝ち星を重ねていきます。第10戦対【黒緑エルフ】戦では、エルフが十数体並んだ中《反射魔導士》で《光葉の将帥、ドゥイネン》を戻して《不敬の皇子、オーメンダール》アタック⇒返しのフルパンを《まばゆい反射》でいなして再アタックという華麗な勝利。


φ(-_★):「もしかして、このデッキ相当やるんじゃないか?」


 と思ったところで第1関門を突破。17勝08敗で第2関門へ。



● 26~50戦


 第2関門でも勢いは衰えず、第36戦対【PWS】戦ではPWを連打され窮地に立たされるも、《荒廃した草原》のライフゲインで凌ぎ⇒《不敬の皇子、オーメンダール》で逆転。「クリーチャー数」ギミックが非常に巧く機能していることに感心したのですが、このデッキはそれだけではありませんでした。


 第2関門の勝因の多くは《難題の予見者》《現実を砕くもの》《希望を溺れさせるもの》といったクリーチャー達。第1関門とは打って変わって力押しで勝つゲームが多く、連係に加えて個でも勝てるということは・・・このあたりでデッキの強さを確信。ただそれと同時にある弱点も浮かび上がってきます。


φ(-_★):「《不屈の追跡者》が厳しいねぇ」


 「除去が薄い」という懸念が的中し、【緑系ミッドレンジ】にはマストで入っているといって言い《不屈の追跡者》には大苦戦。除去できないとそのままアドバンテージを稼がれ続けてしまうのです。《石の宣告》があれば即《不屈の追跡者》に向けると決め第3関門へ、第2関門は18勝07敗でした。



● 51~75戦


 デッキの強さにもう疑いの余地はありません。


 第53戦対【青赤果敢】戦では、相手の全力《嵐追いの魔導士》パンプを《まばやい反射》でかわし⇒次T《ハンウィアーの民兵隊長》反転&《希望を溺れさせるもの》タップでピタリ勝負を決めるなど、デッキ内のカードが上手く絡まり合い連勝を重ねます。


 ただ「除去が薄い」という弱点は相変わらず、第61戦では2度打たれた《次元の激高》から2度とも分散で《希望を溺れさせるもの》を《分散》で救い出し再展開する、というこちらとしては会心のプレイを繰り出すものの、《不屈の追跡者》×2&《往時の主教》×2のアドバンテージの前に敗れます。


 それでもこの関門は特に順調で、終わってみれば20勝05敗。順調にいけば勝率7割を達成できそうなスコアですのでこのまま最後まで頑張りたいと思いつつ最終関門へ。



● 76~100戦


 最終関門に入っても順調さは変わらず、大きく負けることはおそらくもうないでしょう。あとはどれだけ勝ちを伸ばせるか、そして楽しむかですね(。-∀-)


 見所は第93戦対【白アグロ】戦。《永遠の見守り》を貼られた上に《石の宣告》を2枚引かれ大劣勢に。《まばゆい反射》2枚で何とか凌いでいたものの残り1点まで追いつめられ、「クリーチャー数で上回られたら即負ける」という状況…。幸い「面展開」には優れる構成ですのでチャンプブロックを駆使しつつ何とか戦線をつくっていきます。


 ただ、相手にも《ハンウィアーの民兵隊長》が登場しもはや待っていては勝ちの目はない状況に。意を決してクリーチャーを全て生贄に捧げ《不敬の皇子、オーメンダール》(《石の宣告》はすでに2枚見た、お願い他に何もありませんように)。返しの相手フルアタック⇒・・・こちらは3枚目の《まばゆい反射》。


 この勝利に気を良くしたのか、次の第93戦(※)とんでもないやらかしをするのですが、第94戦では《難題の予見者》×2で相手の手札を土地だけにし、第95戦では相手の全力《不敬の皇子、オーメンダール》を満面の笑みで《分散》と、青使いの真骨頂を発揮。


 最終関門は17勝08敗、通算でも72勝28敗という好成績で今回の実戦を終えることが出来ました。


(※)本日の教訓:「第93戦のやらかし」

 【ランプ】相手に《ジャディの横枝》を3枚出され、《カザンドゥの撤退》も併せてライフを50点近くまで回復される展開。それでも《石の宣告》を引き当て《ジャディの横枝》を一掃、毎T10点近いクロックを突き付けていたのですが、ここで相手が《絶え間ない飢餓、ウラモグ》、指定は《ウェストヴェイルの修道院》・・・⇒「対応して《ウェストヴェイルの修道院》変身!」


φ(-_★):「あ」


 追放される《不敬の皇子、オーメンダール》…。


 何が起こったかと申しますと、

● 通常の「変身」:「〇〇を変身させる」

● PWの「変身」:「〇〇を追放し、その後これを変身させる」 


 オリジンPWのように「変身」で対象指定をかわせると思い込んでしまったんですね(-ω-;)。普通に考えれば簡単なことなのですが「オリジンPWは使い込んでいたが、通常の変身クリーチャーはほとんど使ったことがなかった」ことから起きたミスでした。(ちなみに憐れ《オーメンダール》はなぜかゲーム外に行かず、戦場の中央で灰色になり横向きに佇んでいました)。


φ(-_☆):「皆も気をつけるように」

(-ω-●):「謎のドヤ顔…」 



- 戦績 -

● 1~25戦

勝率:68%(17勝08敗)


● 26~50戦

勝率:72%(18勝07敗)


● 51~75戦

勝率:80%(20勝05敗)


● 76~100戦

勝率:68%(17勝08敗)


● 通算

勝率        :72%(72勝28敗)/100戦


対アグロ      :78%(28勝08敗)/36戦

対ミッドレンジ   :68%(28勝13敗)/41戦

対ランプ      :64%(09勝05敗)/14戦

対コントロール   :78%(07勝02敗)/09戦

◇先手勝率     :71%(35勝14敗)/49戦

◇後手勝率     :73%(37勝14敗)/51戦

(※)マリガン   :53回(68回)


(。-∀-):「わぁお!」

(*-ω-):「結構楽しそうでしたよね?」

φ(-_☆):「うむ」



- 総括 -

【 お見事! アイデアの勝利 】

 

 勝率72%。

 「これを全て計算してつくっていたのならば天才なのではないか?」と思えるほどの素晴らしいデッキでした。個の強さもさることながら、様々なシナジーが巧みに絡み合いプレイしていても非常に楽しかったです。


 「各対戦時勝率」「先手後手勝率」ともに安定しておりますので実力としても数字通りの評価と言って宜しいでしょう。個別戦績に目を向ければ、《反射魔導士》《霜のオオヤマネコ》といったクリーチャーに加えて《まばゆい反射》までありましたので、対【アグロ】勝率が78%と高いのも頷けますね。


 課題と致しましては「除去の薄さ」から来るシステムクリーチャーへの対応力(特に《不屈の追跡者》と、クリーチャーデッキのアキレス腱「全体除去」です。その両方を用いて来る【PWS】にはほとんど五分(07勝06敗)と苦戦しており、「《不屈の追跡者》にアドバンテージを稼がれる⇒全体除去を引かれる」というのが主な負けパターンでしたね。


 また、マリガン回数が53回と実に2回1回はマリガンしていることなります。これはすなわち「マナベースがタイト」であったということで、マリガンルールの緩やかなデュエルズの恩恵を最大限受けていると言えばそうなのですが、やはり少し改善したいところでしょう。


 というわけで、①「除去」②「全体除去対策」③「マナベース」を調整事項と致しまして考察に進みたいと思います。



 (次へ続く…)


百人組手の人

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