お待たせしました。
それでは結果を見ていきましょう。
(※)デッキリストにつきましてはこちら
- 対戦Report -
まず気を配らなければならないのは「マリガン判断」と「土地の置き方」です。【多色アグロ】の最も重要な部分がこちらになりますので慎重に見極めていくことに致します。
また、MTGスタンダードの【バントカンパニー】は、アグロなクリーチャー構成でありながら、その実は長期戦を得意するデッキです。このデッキにもその系譜は受け継がれており、PWや《変位エルドラージ》といった強力なカードや、《薄暮見の徴募兵》《不屈の追跡者》等のアドバンテージ獲得手段は豊富。
というわけで、ビートを主眼に置きながら消耗戦も視野に入れつつゲームプランニングをしていくことにしました。
● 1~25戦
開幕から順調に勝ちを伸ばしていきますが、転記は第12戦目対【PWS】でした。
初手が理想的なビートハンドだったため、早期決着を狙うも《衰滅》⇒《次元の激高》と連打され、戦線が崩壊して敗れます。第16戦でも全体除去を2発打たれ、勝つには勝ったものの完全に負けゲームでした。
(*-ω-):「全体除去には注意しないとダメですね」
【PWS】や【黒緑系ミッドレンジ】は全体除去が複数投入されている型がほとんどですので、2枚以上は打たれることを覚悟しなければなりません。すなわちビートプランでは相性が悪いということで、これらのデッキを相手にする場合は「アドバンテージプラン」を採ることに変更。「瞬発力よりも継続力のある攻め」を意識して進めていくことに致します。
その後は【アグロ】に多く当たりましたが危なげなく連勝街道へ。
第1関門を20勝05敗という好成績で通過、これが続いてくれることを祈りつつ第2関門へ。
● 26~50戦
初戦の第26戦で第1関門の反省を活かす機会を得ます。
【白黒緑】ミッドレンジを相手に、クリーチャーを出し過ぎることなく《反射魔導士》で戻しながら、ゆっくりとしかし確実に攻撃を重ねていき、《衰滅》2度打たれながらも勝利。やはりこういったプランが理想でしょうか。
その後もマナフラッドで2戦落とすものの、順調に連勝。
この関門で特に活躍したのは《大天使アヴァシン》と《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。特に《大天使アヴァシン》は本当に強いですね、召喚するだけでコンバットを一方的なものにすることが出来ます。
カードパワーの差を見せつけ第2関門も20勝05敗。
ここまで通算8割の好成績で第3関門へ。
● 51~75戦
新記録更新も狙える位置ですので頑張っていきたいところ。
だったのですが、第52戦で先手3T《森の代弁者、ニッサ》という相手のベストムーブを食らい不利な状態のまま消耗戦へ、《不敬の皇子オーメンダール》を2度捌くも最後は《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の前に力尽き、第57戦ではまたしても勝負を急ぎ過ぎてしまい《衰滅》を2度食らって負け。
しかし、ここからが圧巻でした。
以降の対戦をマナフラッドで落とした1戦以外全て制し、最後は怒涛の13連勝で終了。
特に《変位エルドラージ》の活躍が目覚ましく、《大天使アヴァシン》や《反射魔導士》とのロックが完成しただけで簡単にゲームが終わりますね…。第65戦では全体除去を4発、第70戦では闇の掌握を3発浴びせられましたが、それでもロックを極めきって勝利しました。
第3関門は22勝03敗。
ここまで通算62勝13敗、最終第4関門を5敗以内なら新記録更新です。
● 76~100戦
(*-ω-):「ここまで来たら狙いますよ!」
その心意気に応えたのか、デッキの回りも良く何も考えずクロックを展開しているだけでビートダウン出来てしまうような内容で白星を重ねていきます。
「このままあっけなくいってしまうのか!?」と思われたところ、第90戦で大勝負が待っていました。
お相手は【青赤クロック】。
開幕2T目に《氷の中の存在》⇒3T目に《熱病の幻視》を貼られるというスタートでしたが、こちらも高速でクリーチャーを全展開して応戦、(手札に保険の《ムラーサの胎動》を抱えながら)「やられる前にやる」体制を整えます。
そのまま盤面を圧倒し残りライフ1点まで追い詰めますが、ここで相手はカウンター1まで減った《氷の中の存在》を反転させず、《熱病の幻視》の2枚目を貼って「盤面は守るだけ⇒本体火力で決める」プランを選択。
この判断は見事なもので、次のこちらのアタックを《目覚めた恐怖》で凌がれれば、手札の火力枚数次第で次の相手Tにこちらが先に焼き切られてしまいます。というわけでそれを阻止すべくエンドに《ムラーサの胎動》、これは《集中破り》を受けますがこれで《目覚めた恐怖》が反転…したところにさらに《跳ねる混成体》を重ねてタップ⇒次のTのアタックでゲームセット。
相手の想定より1T速く勝てる手段があったことが勝因でしょうか。
百人組手で取り上げて以降何度か【青赤クロック】と対戦しましたが、「全て負けている」と思いますので、嬉しい勝利でしたね(*-ω-)
その後、後半4戦をマナフラッドで落としたもののご愛敬。
第4関門を20勝05敗でまとめ、通算82勝18敗の新記録達成となりました。
- 戦績 -
● 1~25戦
勝率:80%(20勝05敗)
● 26~50戦
勝率:80%(20勝05敗)
● 51~75戦
勝率:88%(22勝03敗)
● 76~100戦
勝率:80%(20勝05敗)
● 通算
勝率 :82%(82勝18敗)/100戦
対アグロ :88%(23勝03敗)/26戦
対ミッドレンジ :78%(31勝09敗)/40戦
対ランプ :73%(11勝04敗)/15戦
対コントロール :89%(17勝02敗)/19戦
◇先手勝率 :88%(42勝06敗)/48戦
◇後手勝率 :77%(40勝12敗)/52戦
(※)マリガン :38回(44回)
(*-ω-):「いっちばーん!」
(。-∀-):「ぎょえぇぇぇ」
(-ω-●):「マジかよ…」
φ(-_☆):「b」
- 総括 -
【 デュエルズもバントカラーが制す! 】
勝率82%。
「MTGスタンダード最強」の通り名は伊達ではなかった!、アンタッチャブルレコードと思われた【青赤クロック】の81%をも上回り、現環境最後の実戦で劇的な記録更新となりました。
総じて、カードが強かったですね。マナレシオに優れた優秀な小型クリーチャーに加え、中盤以降には《大天使アヴァシン》やPWが降臨し、さらには《変位エルドラージ》によるロックと、それらに何とか対処したとしても豊富なアドバンテージ源や《ムラーサの胎動》による即座に再展開が可能、という恐るべきデッキでした。
「適当にプレイしていてもなんか勝ってた(*-ω-)」ゲームも多く、マナトラブル以外ではほとんど負けないんじゃないか?と思わせる内容でした。序盤から終盤まで隙がないデッキですので、全てのデッキと対等以上に戦えるでしょう。
主様から、「対【ランプ】対【コントロール】のプレイング」というご質問を頂いておりましたので、個別分析は考察に譲りましてそちらで回答していきたいと思います。
(次へ続く…)
百人組手の人
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