コントロールを考える②

 さては、今回から構築に取り掛かっていきたいと思いますが・・・その前にまずは参考資料と致しまして、先の「プロツアーカラデシュ」で活躍した2つのコントロールデッキを見ていきましょう。


◆ サンプルデッキ

(MTG日本公式ウェブサイト様より)


 栄えある決勝戦を戦った2対のコントロールデッキです。

 MTGとMDのメタゲームは似て非なるものではあるのですが、「機体アグロ」を代表とするアグロデッキを仮想敵として捉えていたところは同じかと思いますので、分析していきましょう。



◆ 土地:26枚


 グリクシス・ジェスカイともに26枚です。

 こちらについては特に異論はないでしょう。毎T土地を並べていきたいコントロールデッキにとって、土地の枚数は26~27枚程度必要とされておりますので、MDでの構築の際も26枚からスタートさせて問題ないと思われます。



◆ 除去:単体9~10枚/全体2~6枚


 単体除去はほぼ同じ。

 グリクシスは《流電砲撃》4・《蓄霊稲妻》3・《無許可の分解》2・《本質の摘出》1の合計10枚。ジェスカイは《蓄霊稲妻》4・《鑽火の輝き》3・《神聖な協力》1・《停滞の罠》1の合計9枚です。何れも主にアグロ対策の軽量除去であることがポイントで、MDでも同様に9枚程度は確保する必要があるでしょうか。


 対して、全体除去には差があります。

 グリクシスは2枚の《光輝の炎》のみですが、ジェスカイは《光輝の炎》3・《隔離の場》1・《燻蒸》2と6枚を投入しており、アグロへの対抗意識が伺えます。収録や枚数に制限があるMDでも、最低2枚以上の枠は採りたいところですね。



◆ ドロー:7~8枚


 グリクシスは《予期》3・《苦い真理》3・《天才の片鱗》2の8枚、ジェスカイは《予期》3・《天才の片鱗》4の7枚です。ドローで手札を補充することはコントロールにとっての死活問題ですので、こちらも7枚程度は投入したいですね。



◆ カウンター:5~6枚


 デッキの代名詞とも言えるカウンターの枚数は、グリクシスが《儀礼的拒否》1・《否認》2・《虚空の粉砕》3の6枚、ジェスカイが《虚空の粉砕》3・《即時却下》2の5枚です。出来れば適宜1枚は握っておきたいカードですので、5枚以上を考えておきましょうか。



◆ フィニッシャー:7枚


 ゲームを決めるフィニッシャーの枚数は同じです。

 MDでは特に強力なPWまでカウントした場合、グリクシスが《氷の中の存在》4・《奔流の機械巨人》・《秘密の解明者、ジェイス》1、ジェスカイが《大天使アヴァシン》2・《奔流の機械巨人》3・《ドビン・バーン》2の7枚ですので、こちらも同数の7枚を目安にしましょうか。



 最後に、もう1度整理しておきましょう。


・ 土地      :26

・ 除去      :11(単体9/全体2)

・ ドロー     : 7

・ カウンター   : 5

・ フィニッシャー : 7


 こちらが現MTGスタンダードにおける【パーミッションコントロール】の基本構造ということになります。環境に若干の相違点はありますが、参考になる部分は大きいと思いますので、今後はこちらを指針と致しまして「MD環境でのパーミッションコントロール」の構築を進めていきましょう。


 今回はここまでと致します。

 次回は「色の選択」について見ていきたいと思っています。

 ではでは、ご覧頂きありがとうございました(*_ _)


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