コントロールを考える③

(サブタイトル:【コントロールで勝ちたい!】)


 さて、前回でコントロールを構築する上での基礎的な部分、デッキ配分を見ていきましたが、今回はさらに踏み込みまして・・・どの色を使うのか、「色配分」について考えていきたいと思います。

 

 目指しているものは【パーミッションコントロール】ですので青を使うことは確定と致しましても、「青単色」・「青+@の2色」~「5色」まで選択肢があるわけですが、今回は・・・


・ 青を中心とした3色


 とします。

 理由と致しましては、単色や2色ですとカードパワーに不安がありますが、かといってカウンター用の(青)(青)を速やかかつ継続的に確保しておきたい事情から、4色以上となりますと今度はマナベースの不安が出てきます。ですので、このあたりが限界ということで「3色」での構築を考えていきます。


 もちろん、色の選択によって使えるスペルが変わってきますので重要な問題になるのですが、一般的には・・・


・ 白青黒(エスパー)

・ 白青赤(ジェスカイ)

・ 青黒赤(グリクシス)


 この3パターンですね。

 なぜ「白青緑(バント)」や「青黒緑(スゥルタイ)」、「青赤緑(ティムール)」ではないのかと申しますと「除去スペルの問題」があります。前回に見ていきましたが、ボードでの優位を期待できないデッキである「パーミッションコントロール」には最低でも9枚程度の軽量除去スペル(それも出来れば2マナ以下が望ましい)が必要になってくるのですが、その場合(白)(黒)(赤)から2色を選択しないと枚数の確保が難しいのです。


 というわけで、先例に倣いましてまずはこの3色から考えていきたいと思います。



◆ 白青黒(エスパー)


 MDでは1番手に挙がってくるカラーリングです。

 特筆すべきは「除去の優秀さ」で、

 2マナ域には《神聖な協力》と《闇の掌握》。

 3マナ域にも《空鯨捕りの一撃》《殺害》《本質の摘出》などの優良除去がありますが、特にこのカラーリングを選ぶ最大の理由が、

 伝家の宝刀、《苦渋の破棄》です。

 ライフ3点という代償はありますが、「なんにでも対処できる(しかも追放)」という万能除去で、特にMDでのPW降臨は大体負けに等しいコントロールにとって「タップアウトが一応肯定される」というのは非常に大きなメリットになります。


 フィニッシャーとしては、

 《最後の望み、リリアナ》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》《死の宿敵、ソリン》といった強力なPW達に加え、《大天使アヴァシン》《保護者、リンヴァーラ》なども使えますので十分な布陣と言えるでしょう。特に「先手第3Tの《リリアナ》」はそれだけでゲームエンドとなりうる強力なアクション、

 ゲーム後半でも《奔流の機械巨人》とのコンボが決まれば莫大なアドバンテージをもたらしてくれるでしょう。



◆ 白青赤(ジェスカイ)


 ジェスカイの長所は、「除去スペルの軽さと色拘束の薄さ」です。

 除去を担当する主色が赤に変わりますが、

 1マナの《焦熱の衝動》《流電砲撃》、2マナの《蓄霊稲妻》から白の《神聖な協力》《空鯨捕りの一撃》まで、何れもシングルシンボルで運用することができます。


 フィニッシャーとしては、

 前述の《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《大天使アヴァシン》《保護者、リンヴァーラ》の他に、《先駆ける者、ナヒリ》《炎呼び、チャンドラ》を投入することができます。《チャンドラ》は迅速にゲームを終わらせてくれるでしょうし、《ナヒリ》はルーター能力に加え、厄介なクリーチャーを追放&貴重なエンチャント除去をデッキにもたらしてくれます。

 召集能力により、フィニッシャーをライブラリーから直接呼び出すことができますので、⇒《リンヴァーラ》《奔流の機械巨人》などは強力なアクションになりますね。



◆ 青黒赤(グリクシス)


 最後にグリクシス。

 環境最高のドローたる《苦い真理》の「黒」と、色拘束の薄い除去である「赤」を搭載して「プロツアーカラデシュ」を勝ち取ったカラーリングではあるのですが・・・MDでは「コレといった特長がない」という印象になります。


 除去色である黒と赤を両方とも含みますので、軽量除去が豊富である点は素晴らしいのですが、「1T《流電砲撃》⇒2T《闇の掌握》⇒3T《風への散乱》」のようなマナベースは事実上不可能ですし、そもそも除去はデッキに9枚程度確保できれば良く(構造的にもそれぐらいが限界です)、

 (黒)(赤)マルチカラーの《無許可の分解》が使えるようにはなるのですが、アーティファクトがほとんど入っていないデッキですので実質は概ね《殺害》、性能としてもエスパーの《苦渋の破棄》のほうが安心感がありますね。


 フィニッシャーとしても、他のカラーリングでも使えるモノばかりで、グリクシスを選ぶ理由となるような固有のカードはないように思われますが果たして・・・?



(*-ω-):「それで、どれにするんですぅ?」

φ(-_☆):「むむむ…」

(-ω-●):「これは時間かかるやつだぞ…」


 今回はここまでと致します。

 次回は実際に試作デッキをつくってみましょう(。-∀-)

 ご覧頂きありがとうございました(*_ _)


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