コントロールを考える④:グリクシス

(サブタイトル:【コントロールで勝ちたい!】)


 さて、前回は「どの色を使いたいのか」と「各色の特長」について見ていきまして、今回は実際に使用する色を決めるはずでしたが・・・


(*-ω-):「色決まったんですかぁ?」

φ(-_☆):「ああ、実は名案を思いついてね。色は・・・」


φ(-_☆):「【グリクシス】!」


(-ω-●):「まさかの…」

φ(-_☆):「もうデッキも大体決まったんだけどね」

(。-∀-):「!?」


(MTG日本公式ウェブサイト様より)


 (。-∀-):「コレって例の【ヤソコン】じゃん!?」

 φ(-_☆):「エルドラージタイタンみたいなプレイヤーがうようよいるプロツアーを優勝した「人外コントロール」だからね、何かあると思うのだよ。なので・・・


φ(-_☆):「まずは「ヤソコン」をMD仕様にしてプレイする!」


(-ω-●):「コピーデッキ…」

(*-ω-):「優勝インタビューで使わないほうがいいって言ってましたよ!?」

φ(-_☆):「コピーを嫌うプレイヤーは多いけど、まず既存の強いデッキを使ってみることは重要だ。デッキの動きを理解することが出来るし、最終目的は彼のデッキを使えるようになることじゃなくて、そこから自分に合ったデッキを構築することだからね」


 ・・・というわけで、早速MD仕様にしてみましょう。



◆ 除去


・4《流電砲撃》   ⇒ 4《焦熱の衝動》

・3《蓄霊稲妻》   ⇒ 3《蓄霊稲妻》

・2《無許可の分解》 ⇒ 2《無許可の分解》

・1《本質の摘出》  ⇒ 1《本質の摘出》

・2《光輝の炎》   ⇒ 2《光輝の炎》



φ(-_☆):「幸いにも全ての除去がMDにも収録されていた」

(*-ω-):「《流電砲撃》じゃなくて《焦熱の衝動》なのはどうしてなんですか?」

φ(-_☆):「MDだと「オリジン」が現役だからね。標的は小型クリーチャーになるから、3点飛ばすのに同じカードが2枚必要な《流電砲撃》よりは、スペルならなんでもいいから2枚の《焦熱の衝動》のほうが使い勝手が良いだろう」



◆ ドロー


・3《予期》    ⇒ 3《時間の把握》

・3《苦い真理》  ⇒ 3《骨読み》

・2《天才の片鱗》 ⇒ 2《天才の片鱗》


φ(-_☆):「ここも特に問題なさそうだね」

φ(-_☆):「《予期》のところは似た性能を持つ《時間の把握》があるし、《苦い真理》も《骨読み》で代替できる。どちらも悪くないカードだよ」



◆ フィニッシャー


・4《氷の中の存在》      ⇒ 2《氷の中の存在》

・2《奔流の機械巨人》     ⇒ 1《奔流の機械巨人》

・1《秘密の解明者、ジェイス》 ⇒ 1《秘密の解明者、ジェイス》 

                ⇒ 1《ヴリンの神童、ジェイス》 

                ⇒ 1《最後の望み、リリアナ》

                ⇒ 1《害悪の機械巨人》


φ(-_☆):「ここは少し変更が必要だ」

φ(-_☆):「MDでは枚数制限があるから《氷の中の存在》は2枚、《奔流の機械巨人》は1枚しか使えない。足りない3枚の枠に何を入れるかになるけど、《氷の中の存在》2枚のところには同じく早いターンに設置できる《ヴリンの神童、ジェイス》と《最後の望み、リリアナ》、《奔流の機械巨人》のところには同マナ同類の《害悪の機械巨人》を用意してみた。某所でも人気があるようだったからね(-_★)」

(。-∀-):「チャンドラ姐さんは!?」

φ(-_☆):「《炎呼び、チャンドラ》のほうが良さそうなんだけど、彼女の強さは十分(身に染みて)知っているからね。先入観にとらわれず出来るだけ新しいカードを使っていきたい

(-ω-●):「ニクシリス兄貴…」

φ(-_☆):「《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》も強力なカードなんだけどね。元のマナカーブを出来るだけ維持したかったのと、重いカードが固まって負けたくなかったのでとりあえず待機で」



◆ カウンター


・1《儀礼的拒否》 ⇒ 1《???》 

・2《否認》    ⇒ 2《???》

・3《虚空の粉砕》 ⇒ 2《風への散乱》 

          ⇒ 1《集中破り》


φ(-_☆):「1番の問題はここだね」

φ(-_☆):「追放はなくなるけど《虚空の粉砕》は同マナの《風への散乱》と《集中破り》で一応代用できる。だけど《儀礼的拒否》と《否認》は該当するカードがMDには存在しないから、他のカードで何とかしないといけないわけだけど・・・」

・2《否認》 ⇒ 2《手酷い失敗》


(-ω-●):「思い切ったね…」

φ(-_☆):「「5マナからの《苦い真理》⇒《否認》構え」みたいなアクションを意識しているように感じたから、同じ用途で2マナカウンターを投入してみた。対象が真逆になってしまうけれど「速いクリーチャーデッキ」が中心のMDなら意外といけるかもしれない(《屑鉄場のたかり屋》は絶対コロス)


(*-ω-):「それなら《儀礼的拒否》も《払拭》がありますよ?」

φ(-_☆):「《払拭》は対象範囲が狭すぎるかな、インスタントを打ち消せて嬉しい場面がコントロール同系ぐらいしかほぼない。というわけで・・・」

・1《儀礼的拒否》 ⇒ 1《抜き取り検査》


(-ω-●):「もはやカウンターですらない…」

φ(-_☆):「《儀礼的拒否》の意図がアーティファクト環境へのメタだからね。MDだと直近の実戦で「アグロ率:46%」というデータが出ているから、同マナで本家の投入意図には沿える。自分の《機械巨人》をバウンスする動きは強そうだし、新しいカードを使っていく方針にも合致するから良いんじゃないかな?」



◆ その他


・1《精神背信》 ⇒ 1《???》


(。-∀-):「「八十岡スペシャル」はどうするの!?」

φ(-_☆):「《精神背信》は残念ながら同様のカードがないねぇ」

(。-∀-):「え、あるじゃん!?」

φ(-_☆):「さすがにさすがに!。ピーピングハンデス(指定できる手札破壊)の《精神背信》とランダムハンデスの《エムラクールの囁き》じゃ性能も目的も違い過ぎるから。ここは無難に・・・」

・1《精神背信》 ⇒ 1《腹黒い意志》


φ(-_☆):「《否認》⇒《手酷い失敗》になったことでカウンターの受けが狭くなっているから、本家のボム対策と同じ目的で確定カウンターを増量しておきたい。これも新しいカードだからね、何か悪さが出来るかもしれないし。」

(。-∀-):「ちぇっ!!」



◆ 土地


・ 5《島》        ⇒ 6《島》

・ 4《進化する未開地》  ⇒ 4《進化する未開地》

・ 4《尖塔断の運河》   ⇒ 2《窪み渓谷》

・ 4《窪み渓谷》     ⇒ 2《燻る湿地》

・ 3《燻る湿地》     ⇒ 3《山》

・ 2《山》        ⇒ 1《沼》

・ 2《沼》        ⇒ 2《さまよう噴気孔》

・ 2《さまよう噴気孔》  ⇒ 2《水没した地下墓地》

              ⇒ 2《硫黄の滝》

              ⇒ 2《竜髑髏の山頂》


φ(-_☆):「最後にマナベースだけど」

φ(-_☆):「ここまで出来るだけカードを揃えて来たから、必要なマナソースは大体同じはず。本家だと「青:19・黒:13・赤:15」(《進化する未開地》を含む)の割合だから、MD仕様で同程度の「青:18・黒:13・赤:15」に調整して・・・」


φ(-_☆):「完成!」


◆ サンプルデッキ

φ(-_☆):「これで少しテストしてみることにしよう」


 さてさてどうなりますでしょうか。

 今回はここまでと致します。

 ご覧頂きありがとうございました(´⌒`)


 百人組手の人


Magic Duels 百人組手

マジックデュエルズ実践ブログ

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 道場主

    2016.11.01 14:30

    コメントありがとうございます! 【コントロール】、難しいですけど面白いですよね(。-∀-)b いつものように何戦かプレイしまして、結果から考察していく予定です。 《骨読み》や《腹黒い意志》など、個別のカードについても使用感をレビューしたいですね。 皆さんと一緒にデッキをつくっていければと思っておりますので、また何かございましたら是非(*-ω-) ではでは、ありがとうございました(*_ _)
  • clochette2

    2016.11.01 10:59

    2ch時代から楽しみにしています。自分もコントロール好きなのでとても参考になります。 3の記事にあったのと全く同じ理由でエスパーとジェスカイは実際に組んだ一方グリクシスは無理だ、と断念したので実戦レポートが出るなら嬉しいです。 内容面ではMD環境だとPWがそこそこいるので6マナないと骨読みを打つのはかなり怖い気がしますが、そのあたりがどうなるか注目したいです。否認が無いのはきついですよね…… あと腹黒い意志は意外と事故らない割に刺さると楽しくて大好きなので活躍に期待します。 このデッキだと除去に対して対象変更、というシーンも多そうですし。