コントロールを考える➄:グリクシス②

(サブタイトル:【コントロールで勝ちたい!】)


 さて、前回は【グリクシスコントロール】を製作しましたね。

 今回はそちらのテストプレイの結果から考察していきましょう。

 では早速・・・


● 1~25戦

勝率:60%(15勝10敗)


● 通算

勝率       : 60%(15勝10敗)/25戦

対アグロ     : 67%(08勝04敗)/12戦

対ミッドレンジ  : 70%(07勝03敗)/10戦

対コントロール  : 00%(00勝02敗)/02戦

対ランプ     : 00%(00勝01敗)/01戦

◇先手勝率    : 73%(11勝04敗)/15戦

◇後手勝率    : 40%(04勝06敗)/10戦

(※)マリガン  : 06回(ダブル:00回)

(★)テストプレイのため25戦終了


φ(-_☆):「思っていたよりは勝てたね」


φ(-_☆):「それじゃ考察していくけど、その前にもう1度デッキリストを添付しておく」


◆ サンプルデッキ

(*-ω-):「赤字になっているところは何ですか?」

φ(-_☆):「今回試してみたカードだね、整理しやすいようにリストも並べ替えてみた」



◆ 除去


φ(-_☆):「ここは実質本家と同じだし、概ね問題なかったね」

φ(-_☆):「アグロ相手も8勝4敗と悪くはない数字だし、一応「機体アグロ」には3戦全勝b。除去をちゃんと引けた時はしっかりゲームができた」

φ(-_☆):「ただ、スペルで対処する宿命だけど《逆毛ハイドラ》《ガイアの復讐者》みたいな呪禁クリーチャーは厳しい

φ(-_@):「《逆毛ハイドラ》は「場に出た時にスタックして除去を打てばエネルギーを得る前に倒せる」ことは覚えておいたほうがいいね」



◆ ドロー


φ(-_☆):「ここもほとんど同等だったから特に問題なし」

φ(-_☆):「《骨読み》はいいカードだね、特に先手の場合に強い。3マナで出て来る致命的なカードはほとんどないからガンガン打っていけるし、コントロールはどこかでドローを打たないといけないんだけど、そのアクションを初手で処理できるとあとが楽」

φ(-_☆):「後手でも手札があまり強くない時は勝負してもいいかな、最悪PW以外ならどうにでもなる。6ターン目以降に3マナ構えで打っても十分、ライフルーズもそこまで気にならなかった」



◆ カウンター


・ 《手酷い失敗》:△

φ(-_☆):「思ったより悪くはないカードだったけど、率先して入れたいカードでもない」

φ(-_☆):「というよりは、【パーミッションコントロール】をやるなら確定カウンターの枚数が足りなかったね。例えば、対【PWS】だと大量のPWが入っているから、こちらも同程度の枚数がないと撃ち落とし切れないし、出来れば後手3ターン目に1枚は握っておきたいから7枚程度の3マナ万能カウンターは欲しい(後手3T確率:74%)」



・ 《腹黒い意志》:✖

φ(-_☆):「ダメ、ただの重いカウンター


(。-∀-):「「相手の除去を弾き返せば強いんじゃない?」ってコメントあったじゃん!?」

φ(-_☆):「除去を打たれるのは大体こちらのターンだし、相手のターンでもほとんどの除去が《腹黒い意志》より軽いから、そこで4マナも使っていると受け切れない」


φ(-_☆):「カードの危険度があがる4マナ(=後手3ターン目)に構えられるようにしておきたいし、中盤に2回アクションできるかどうかが鍵になることも多い。アドバンテージなら他でいくらでも取れるから、カウンターに1番求めるものは確実性とマナコスト



◆ フィニッシャー


・ 《害悪の機械巨人》:△

φ(-_☆):「このカードはクリーチャーではなく除去と考えるべきだね」

φ(-_☆):「【黒緑昂揚】みたいなデッキには合うんじゃないかな?。ただ、コントロールのフィニッシャーに必要なのは除去耐性と決定力だから、タフネス4は厳しいし平場で出すには重すぎる。これならよりコストの軽い《ゲトの裏切り者、カリタス》や《輪の信奉者》のほうが良さそうだし、《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》閣下とは比べものにならない」



(。-∀-):「《ブリセラ》に半ロックされながら《天才の片鱗》×《腹黒い意志》で8枚めくった底から駆けつけて来た時は痺れたよ!」

(*-ω-):「あれカッコ良かったです!」

(-ω-●):「彼の最後の花道だったね…」

 


φ(-_☆):「あと・・・」

φ(-_☆):「2体のPW(《ニクシリス》と《炎呼び、チャンドラ》)を抜いたのは失敗だった。出して無事にターンが帰ってくれば大体勝てるから、やはり「除去⇒PWを守って勝つ」プランが1番信頼度が高い」


φ(-_☆):「《秘密の解明者、ジェイス》や《ニクシリス》でアドバンテージを拡大しつつ、カウンターを構え続けながら《さまよう噴気孔》で殴りコロス」みたいな展開が理想」

(-ω-●):「PW少ないとコントロール同系にも弱くなるしね…」



φ(-_☆):「それから、同じくフィニッシャー枠の《ヴリンの神童、ジェイスと《最後の望み、リリアナだけど」

φ(-_☆):「《リリアナ》は文句なし。「先手第3T」に加えて《リリアナ》⇔《奔流の機械巨人》は青黒の定番コンボだね、決まれば大体勝つ」

φ(-_☆):「対して《ジェイス》はMDだとそこまでかもしれない。余った軽量除去を真っ先に受ける上に、1枚制限があるから追加もできないし、裏返ってもゲームを決めるほどのアドバンテージにはならなかった」



◆ その他


・《抜き取り検査》:〇


φ(-_☆):「多くは必要ないけど、1枚挿しとしては十分ありだね」

φ(-_☆):「単純に時間稼ぎとして使っても十分だったし、「《氷の中の存在》の反転促進用」「PWを安心して出せる保険的運用」「《機械巨人》を除去から守って再利用」と用途が幅広くて、地味だけど占術も有り難い。1マナのスペルとしては十分な働きをしていたと思うよ」



◆ マナベース


φ(-_☆):「ここは投入するカードによって変わる部分だからさらっと」

φ(-_☆):「全体としては特に問題なし。ただ、このデッキなら《沼》を2枚にしておいても良かったかもしれない。「3T《リリアナ》」は最高のムーブだし、《進化する未開地》から2枚目の《沼》を持ってこれなくて(黒)(黒)を用意できなかったことがあったからね」



 以上、順番に見ていきましたが今回の結論は?・・・



φ(-_☆):「やはり【グリクシス】は難しい」



(*-ω-):「何がダメだったんですか?」

φ(-_☆):「単純にデッドカードが多すぎる

φ(-_☆):「PWが通ったら大体負け、先手3T《スフィンクスの後見》or《熱病の幻視》でもダメ、呪禁クリーチャーもきついし、エルドラージタイタンは唱えられただけでも大損害。+アグロにドブンされても当然負けるからね」


(-ω-●):「あらゆるデッキに即負パターンが…」

φ(-_☆):「少しでも負け目を減らすために《神聖な協力》や《苦渋の破棄》のような白要素はあったほうが良さそうだね」


φ(-_☆):「今回のサンプルデッキだとカウンターも少ないしフィニッシャーも弱かったから、【パーミッションコントロール】というよりは【アグロに負けたくないコントロールしたいデッキ】だったね」


 残念ながら、今回は芳しくない結果だったようです。

 次回はどうなりますでしょうか。

 ご覧頂き、ありがとうございました(*_ _)


百人組手の人


2コメント

  • 1000 / 1000

  • 道場主

    2016.11.10 14:30

    はじめまして! PWへの対策は難しいですよね。 対処できないと負けなのですが、強引に対策してもデッキが歪んでしまうので(-ω-;) 『エスパーコントロール』の実戦で掴んだことが1つありまして、次回はそちらをお送りする予定です。 是非ご覧になって下さい(。-∀-)b ではでは、コメントありがとうございました(*_ _)
  • りゃんず

    2016.11.10 07:19

    初めてコメントさせていただきます. ヤソさんに感化され,私もここ最近グリコンばかり使っていたので共感できる部分が多い記事でした(^^) 私の場合は月への封印,電招の塔,炎呼びチャンドラを1枚ずつ採用して少しでもPWに耐性がつくように構築しています. 今のメタ的に機体などの早いアグロ系が一番多く,ランプはほとんどいない環境なのでグリクシスカラーで早いデッキに合わせるのは理にかなっているのですが,PWは対処できないと負けなのでそれに触れるようなカードを数枚入れた形です. とはいっても全てのデッキを受けきるのはやっぱりキツいですよね(--;) 私もコントロールは大好きなのでこれからのコントロール記事も楽しみにしています!