コントロールを考える⑬:グリクシス④(調整録)

(サブタイトル:【コントロールで勝ちたい!】)


 さて、今回は【コントロールを考える:グリクシス】の続編をお送りしたいと思います。

 この記事は本来1月にUP予定だったものですので「霊気紛争」もまだ実装されておらず、またメタゲームの様相も現在とは若干異なるところはありますが、調整においては過程も大切かと存じますので、そのようにご覧頂ければと存じます(*_ _)


 それでは、始めていきましょう。



◆ サンプルデッキ(ver.2)

φ(-_@) :「『ver.2』」

φ(-_@) :「このデッキは悪くはなかった。しっかりとコントロールにはなっているし、これで組手をやっても60回ぐらいは勝つことができたとは思う。but「いくつかの弱い部分」「根本的な問題」を抱えていたんだよね」



◆ 弱点


● 《無許可の分解》の不採用

φ(-_@) :「まず、これは明確に構築ミス」

φ(-_@) :「2ターン目の《密輸人の回転翼機》に確実に対処できるカードが《蓄霊稲妻》3枚と色マナの厳しい《本質の摘出》しかなかったし、そもそも黒赤を使えるカラーリングで環境最強除去である《無許可の分解》を入れない理由はない。少なくとも《本質の摘出》よりは絶対優先されるべき、スペックが全然違うでしょ!」


(-ω-●):「なんで入れなかったんだ…」

φ(-_@) :「1枚ぐらいライフゲインがないと怖かった(たぶん)…」



● 《氷の中の存在》

φ(-_@) :「次にこのカードもダメ」

φ(-_@) :「何度も言ってきたけど、フィニッシャーとして信用できない。元々このカードに対処できるカードは多いし、今なら《致命的な一押し》まであるからね。それに《電招の塔》と合わせて都合4枚も「キャストしたターンに何もしない」カードが入っていると、勝負所で引かされて競り負ける場面も多くなってしまう」


φ(-_@) :「というか、『ヤソコン』ベースのデッキを数百戦回して思ったのだけど、Mr.ヤソは本来ビートダウンプレイヤーだし、彼のデッキはコントロールというよりは「コントロールビートダウン」だね」


(*-ω-):「な、なに言ってるんですか!?」

(。-∀-):「ジャッジ! おかしなことを供述している人が!」


φ(-_@) :「彼が《氷の中の存在》を高く評価していた理由が「3回攻撃すれば勝てる」なのだけど、まさにビートダウンの思考だと思わないかい?。「コントロールのフィニッシャーは軽ければ軽いほどいい」というご高察も、こじらせたコントロール使いの考えからすれば「コントロールのフィニッシャーはやられなければやられないほどいい」になるのだよね


φ(-_@) :「「フルタップしながらミシュラランドで攻撃する」なんてことも、コントロールプレイヤーなら思いついてもやらない。「負けなければ必ず勝てる」がコントロールの信条だからね、選べるなら限りなくリスクが少ない道を選ぶのが卑怯者の性。そもそも、ただ勝つことだけでは飽き足らず「相手の全てを否定して勝つ」ためにコントロールを選んでいるわけで、ほぼほぼ勝利を手中に収めた至福の時間を頓死(※将棋用語=「うっかりミスでの敗北」)で失いたくはない」


(。-∀-):「あ、そういえばMr.ヤソって昔『バーン』使ってた気がするかも」

φ(-_@) :「そう、「GP静岡」でも『マルドゥ機体』を使っていたように彼はビートダウンをさせても上手いんだよね。アグレッシブな『ティムール《電塔》』も元は彼の作品だし、彼の思考には「迅速に決着をつける」意識が常にあると思うんだけど、とはいえ(一手読み間違えたら負けかねない)「光速の寄せで美しく勝つ」みたいなプレイは一部の天才にしかできないから、我々は「愚直に汚らしく」勝ちにいけばいいさ★」


φ(-_@) 「・・・そろそろ本題に戻ろうか」



◆ サンプルデッキ(ver.3)

φ(-_@) :「これが反省を踏まえた『ver.3』」



◆ 変更点


・2《氷の中の存在》 ⇒ 2《手酷い失敗》

・1《本質の摘出》  ⇒ 2《無許可の分解》

・1《分散》


φ(-_@) :「概ね先程の考察通り」

φ(-_@) :「不安定だった《氷の中の存在》を2マナカウンターの《手酷い失敗》にして、《無許可の分解》を採用(枠を空けるために《分散》1枚は泣く泣く諦め)。確かにこれで対アグロへのガードは上がったんだけど、それでもこのデッキの…というより「『グリクシスコントロールの持つ根本的な問題』」は解決できなかったんだよね」




◆ 問題点


● 「コントロール同型に弱い」

φ(-_@) :「『エスパーコントロール』に勝てなかった」

φ(-_@) :「コントロール同型は十中八九PWゲームになるけど、『エスパー』とコントロール同型戦をやらせるとインスタントの除去手段《苦渋の破棄》がある分『エスパー』が有利だったんだよね。かといって『エスパー』と比較して圧倒的にアグロに強いかというとそうでもなく・・・そうなると【コントロールデッキとして存在意義がなかった】んだよ」


(-ω-●):「で、アイデンティティを探しているうちに3月経ってしまったと…」

φ(-_@) :「うむ、でもその甲斐あって満足のいくデッキはできたぞよ?」

(*-ω-):「乞うご期待ですね!」


 今回は以上になります。

 次回は1本、デッキリストをご紹介致しましょう。

 ご覧頂きありがとうございました(*_ _)


百人組手の人

2コメント

  • 1000 / 1000

  • haruto i.k

    2017.02.12 01:20

    @clochette2同感です。機械巨人一枚制限はかなり厳しいところがありますね。信奉者が強いのは言わずもがなですが、二枚目の機械巨人用として、疑惑の裏付けみたいなアーティファクト精製機と博覧会を入れてサーチ出来るようにしています。水の中は難しいですね……
  • clochette2

    2017.02.09 11:41

    お久しぶりです! ヤソ氏のコントロールはビートダウンに近い、というのは完全に同感です 攻撃して終わらせに行った方が勝率が高い、という判断が正確なんでしょうけど、真似できないですよね…… 氷の中の存在については自分もそれなりに試したのですが、 やはり腐るはずの相手の除去が有効牌になってしまうのが辛いと思います 紙だと2枚目や青巨人が出せる確率が高いですが、MDだとそうはいかないのが痛いのかなと そこで除去耐性のあるフィニッシャーが必要となれば、やはり輪の信奉者かなと思います(ステマ)