第弐回百人組手杯:予選④回戦


◆ terra『ボロストークン』 vs oriku『グリクシスドレッジ』


 予選もついに最終4回戦。


 お届けするのはここまでともに2勝1敗、トップ4ボーダーラインが3勝1敗のオポネント勝負と予想される中でのいわゆるバブルマッチである。ゲームのポイントは、


 「orikuの『グリクシスドレッジ』に全体除去が《ヤヘンニの巧技》1枚しかないこと」。


 《光輝の炎》も《コジレックの帰還》も採られていないのだが、対するterraの『ボロストークン』は面展開を得意とするデッキで、単体除去では対処が難しい構成となっている。果たして捌き切ることができるのだろうか。



● GAME1


 初動はorikuの《傲慢な新生子》、terraも《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ》を展開するが、これには《稲妻の斧》が合わせられる。


 しかし、《ピア・ナラーとキラン・ナラー》をキャストするterra。MTGモダンでも活躍しているパワーカードを追加し、さらに次のターンには《名誉ある門長》から《ハンウィアーの要塞》で速攻を与え全軍アタック! ⇒ 一気に8点のダメージを与える。


 が、静かにタップインを処理していたorikuはここで《ヤヘンニの巧技》をキャスト!

 1枚しかない全体除去を見事に引き当てterraのクリーチャーを一掃、ゲームを振り出しに戻す…どころかマナ踏み倒し効果で《秘蔵の縫合体》をキャスト、さらに《傲慢な新生子》を加えて一気に盤面を逆転する。

 

 返しのターン、terraは2枚目の《ピア・ナラーとキラン・ナラー》・・・強い。


 さらに《ハンウィアーの民兵隊長》を追加、変身すれば戦場を支配する力を持っているクリーチャーだが、terraのクリーチャー数は現在4=ターンが返ってくれば《ウェストヴェイル教団の指導者》へと変身を果たす。


 これは堪らないoriku。terraのソプタートークンのアタックに対し、《稲妻の斧》のコストで捨てていた《憑依された死体》を墓地から戦場に戻し、お供のスピリットトークンで相討ちを選択、terraのクリーチャー数を減らす。


 しかし、この攻防でorikuの手札は0・残りライフは9点。《ピア・ナラーとキラン・ナラー》《ハンウィアーの要塞》に睨まれている現状では、《名誉ある門長》に貰った大ダメージが重くのしかかる。


 さらに次のターン、terraはゲームを決定付けるべく《嘲笑》! 

 「ダメージを2倍にする」という明快かつ強力な「アモンケット」の新作カードである。


 これを本体に通してしまってはライフがなくなってしまうoriku、無論全力でterraのクリーチャーをブロック。両軍のクリーチャーが相討ち、ソプタートークン1体の攻撃だけが通って残りライフは7点。


 返って来たターンでまたしても手札を0にしながら《憑依された死体》を戦場に戻し、何とかライフを守ろうとするorikuだったが、返しのターンにterraから解き放たれたのは《大天使アヴァシン》。


 このあまりにも強力すぎる天使を前に、ゾンビによって消耗した手札では如何ともし難い。一応トップを見てはみるものの対処法はなく、oriku投了。


terra 1-0 oriku



● GAME2


 今回もorikuの《傲慢な新生子》からゲームイン。


 terraの《名誉ある門長》には《傲慢な新生子》生贄からの《癇しゃく》を合わせ、続けてキャストされた《無私の霊魂》には《安堵の再会》からもう1度《癇しゃく》しつつ、《憑依された死体》をディスカード、と序盤はorikuがやや優勢か。


 が、ここでterraは《アクロスでの武勇》を設置。

 クリーチャーが戦場に出るたびにパンプ能力を誘発させるトークンデッキのキーカードで、グリクシスカラーのorikuにはさわる術のないエンチャントである。


 続けて《飛行機械技師》《密輸人の回転翼機》と連打するterra。《密輸人の回転翼機》こそorikuの《稲妻の斧》を受けるもクロックを刻み始める。


 orikuも《憑依された死体》を戻して応戦するものの、じわじわライフを減らされてしまい、打ち込んだ《膨らんだ意識曲げ》は空振り、といまいち展開が嚙み合わない。


 次のターン、terraのドローはナイストップ《密輸人の回転翼機》。《飛行機械技師》の速攻付与能力でそのままアタック ⇒ orikuのライフを8点まで削るとともに、ルーター効果がもう1枚のキーカードを探し出す。


 現状飛行が止まっていないoriku。このままではジリ貧と見たか、必要最小限のブロッカーだけを残しterraを攻撃、ダメージレースを挑むことを決断する。


 が、ここでterraから炸裂するのは、先程引き込んでいたもう1枚の切札《スラムの巧技》!


・《スラムの巧技》でトークンが3体

・《アクロスでの武勇》が3回誘発し全軍に+3/+3修正

・《飛行機械技師》により4/4になったトークンも速攻でアタック


 ・・・計算しなくても絶対しんでいる。


 『ボロストークン』の必殺コンボを決めたterraが快勝、トップ4進出を決めた。

 

terra 2-0 oriku

terra Win & トップ4


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